- チャドは、2024年の世界飢餓指数において、5段階中3番目に深刻な「Serious」に分類されています。また、近隣諸国の情勢を受けた難民及び帰還者の受入れや洪水等の気候関連災害による不作、ウクライナ情勢等の影響による物価上昇や食料需給の逼迫等の複合的な要因により、340万人が深刻な食糧危機に直面しており、対策が急務となっています。
- この協力は、チャドの食料安全保障の確保及び栄養状態の改善等を目的とし、同国に対し、WFPを通じ、食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、2025年8月に開催した第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、食料安全保障強化・持続可能な農林水産業支援に取り組むことを表明しており、この協力はこれを具体化するものです。
11月18日(現地時間同日)、カメルーン共和国の首都ヤウンデにおいて、南健太郎駐チャド共和国日本国特命全権大使とジャンルーカ・フェレーラ国際連合世界食糧計画(WFP)カメルーン事務所代表(Mr. Gianluca FERRERA, Representative and Country Director of the World Food Programme in the Republic of Cameroon)との間で、供与額2.00億円の無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
(参考)チャド共和国基礎データ
チャド共和国は、面積約128.4万平方キロメートル(日本の約3.4倍)、人口2,029万人(2024年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は970米ドル(2024年、世界銀行)。


