冒頭、石破総理大臣から、マーティン首相の3年ぶりの訪日を歓迎するとともに、初のアジアの外遊先として、日本を選ばれたことを嬉しく思う旨述べました。また、「アイルランドハウス・東京」の開館に祝意を伝えました。これに対し、マーティン首相は謝意を述べつつ、日本とアイルランドの間には長きにわたる友好関係があり、本日の会談を機に二国間関係を一層発展させていきたい旨述べました。


7月2日、午後0時10分から約30分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中のミホル・マーティン・アイルランド首相(H.E. Mr. Micheál Martin, T.D., Taoiseach, Prime Minister of Ireland)と会談し、続けて午後0時45分から約55分間、ワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭発言
2 二国間関係
- 両首脳は、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識の下、両国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している中で、サイバー分野も含む安全保障分野で連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、両国の経済関係を一層発展させることで一致しました。
- 両首脳は、2027年の外交関係樹立70周年に向けて、安全保障、経済、農業、デジタル、文化・人的交流など幅広い分野で具体的な協力を進め、両国関係を一層発展させていくことで一致しました。
3 地域情勢
- 両首脳は、力による一方的な現状変更の試みは世界のどこであっても認められないことや、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き協力を進めていくという認識を共有しました。また、露朝軍事協力の進展に対する深刻な懸念を共有しました。
- 両首脳は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢についても意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、米国の関税措置が世界経済や多角的な自由貿易体制に与える影響を踏まえつつ、経済分野につき幅広く議論しました。
(参考)アイルランドハウス・東京
アイルランド政府が、東京・四谷に新たに建設した複合施設。大使館、貿易・観光推進機関、イベント会場が集約されている。本年(2025年)7月2日に公式に開館。