- 冒頭
- 石破総理大臣から、ラデフ大統領の訪日を歓迎し、国際社会が様々な課題に直面する中、EU・NATO加盟国であり、価値・原則を共有する同志国であるブルガリアとの関係は安全保障上も重要である旨述べました。
- これに対して、ラデフ大統領は、再び訪日できて嬉しい旨述べるとともに、経済を始めとする様々な分野において二国間関係を更に発展させたい旨述べました。
- 二国間関係
- 石破総理大臣から、地域のイノベーション・ハブを目指すブルガリアとの間で、両国のIT・AIやエネルギー分野の協力が進展していることを歓迎しました。その上で、両首脳は、ビジネスミッションの派遣等を通じて経済関係をさらに強化していくことで一致しました。
- また、石破総理大臣から、NATO加盟国であり黒海に面するブルガリアは安全保障面でも重要と述べ、両首脳は安全保障分野でも連携していくことで一致しました。
- さらに、石破総理大臣から、西バルカン地域を対象にした防災セミナー等の実施におけるブルガリアの協力に謝意を述べ、今後も協力していくことを確認しました。両首脳は、今後も同地域に利益がもたらされる取組を共に実施していくことを確認いたしました。
- 首脳会談終了後、両首脳は、両国関係を新たに「戦略的パートナーシップ」に格上げする「日・ブルガリア戦略的パートナーシップ構築に関する共同声明」に署名しました。
- 地域情勢
- 両首脳は、インド太平洋情勢やウクライナ情勢を始めとする地域情勢について意見交換を行いました。
- 両首脳は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分である中、法の支配や国際秩序を重んじ、価値・原則を共有する同志国の連携は重要であり、引き続き国際場裏でも連携していくことで一致しました。
令和7年5月20日
5月20日、午後6時10分頃から約50分間、石破茂内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のラデフ・ブルガリア共和国大統領(H.E. Mr. Rumen Radev, President of the Republic of Bulgaria)と会談を行うとともに、引き続き、午後7時25分から約60分間、ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
また、両首脳は、両国関係を新たに「戦略的パートナーシップ」に格上げする「日・ブルガリア戦略的パートナーシップ構築に関する共同声明」に署名しました。