- 冒頭、岩屋大臣から、日本はバングラデシュにおける昨夏の政変後も、「戦略的パートナーシップ」の下、幅広い分野で協力を進め、暫定政権による国づくりを後押ししていく考えであり、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて一層協力していきたい旨述べました。これに対し、ホセイン外務担当顧問から、両国の関係を一層強化していきたい旨述べました。
- 岩屋大臣から、「ベンガル湾産業成長地帯(BIG-B)」構想の下での質の高いインフラ整備を進めていくことに言及しつつ、経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結やOSA(政府安全保障能力強化支援)による警備艇の早期引渡しの実現に向けて、引き続き協力していきたい旨述べました。また、今般、防衛装備品・技術移転協定が実質合意に至ったことを歓迎する旨述べました。これに対し、ホセイン外務担当顧問は、日本からのこれまでの支援に謝意を表するとともに、安全保障を含む幅広い分野で協力を一層深化させていきたい旨述べました。さらに、双方は、文化交流を含む人的交流の拡大について一致しました。
- ホセイン外務担当顧問から、ミャンマー避難民の受け入れに関する日本の支援への謝意が表明されるとともに、この問題の解決に向けて日本とも協力していきたい旨述べました。これに対し、岩屋大臣は、バングラデシュがミャンマーから多数の避難民を受け入れ、継続的に支援していることを高く評価しつつ、日本としても、バングラデシュの取組を引き続き支援していく旨述べました。
- 最後に、両者は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする地域・国際情勢についても意見交換を行い、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
令和7年5月30日


5月30日、午後5時30分から約40分間、岩屋毅外務大臣は、公式訪問中のモハマド・ユヌス・バングラデシュ人民共和国暫定政権首席顧問に同行しているムハンマド・トゥヒド・ホセイン・バングラデシュ人民共和国暫定政権外務担当顧問(H. E. Mr. Md. Touhid Hossain, Honorable Adviser for Foreign Affairs of the Interim Government of the People's Republic of Bangladesh)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。