- コートジボワールでは、近年、サヘル地域のイスラム過激主義勢力が国内へ越境して同国北部の国境管理体制の脆弱な地域にてテロ行為を行うといった事案が生じています。このため、同国では、国境管理能力の強化が急務となっています。
- この協力は、サヘル地域に近接するブンカニ州において、出入国管理・税関・検疫当局の事務所の整備及び関係当局職員の研修を行うことにより、越境犯罪に対する取締りの強化を図り、もってコートジボワールの平和で包摂的な社会の構築の拡大に寄与するものです。
- 我が国は、本年(2025年)8月に開催した第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、地域の平和と安定の確保の文脈における国境管理の課題への取組を強化することを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
12月23日(現地時間22日)、コートジボワール共和国のアビジャンにおいて、胡摩窪淳志駐コートジボワール共和国日本国特命全権大使とダビッド・プル国際移住機関コートジボワール事務所長(Mr. David PREUX , Chief of Mission of the International Organization for Migration in Côte d’Ivoire)との間で、供与額4.61億円の無償資金協力「サヘル地域近隣州における国境管理能力強化計画(IOM連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
(参考)コートジボワール共和国基礎データ
コートジボワール共和国は、面積約32万2,436平方キロメートル、人口3,193万人(2024年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は2,510米ドル(2024年、世界銀行)。



