日・マレーシア首脳会談

1.10 (金) 14:40
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令和7年1月10日

 現地時間1月10日午前9時25分(日本時間同日午前10時25分)から約90分間、マレーシアを訪問中の石破茂内閣総理大臣は、アンワル・イブラヒ ム・マレーシア首相(Dato' Seri Anwar bin Ibrahim, Prime Minister of Malaysia)と、首相官邸において日・マレーシア首脳会談を実施したところ、概要は以下のとおりです(少人数会合:午前9時25分から約25分間、全体会合:午前9時55分から約65分間)。会談に先立ち歓迎式典が行われ、また、 会談後には共同記者発表及びアンワル首相主催午餐会が行われました。

  1. 冒頭、アンワル首相から、今般のマレーシア訪問を歓迎するとともに、二国間関係の一層の強化への期待が示されたのに対し、石破総理から、日本の内閣総理大臣としての初めての二国間訪問でマレーシアを最初に訪問することができ嬉しく思う旨述べました。続けて、石破総理大臣は、国際社会が複合的な危機に直面する中、自由で開かれたインド太平洋の実現は不可欠とした上で、日・マレーシア関係の強化とともに、地域や国際社会についても幅広く議論したい旨述べました。これに対し、アンワル首相は、石破総理大臣と緊密に連携し、幅広い分野で両国の協力を一層深めていきたい旨応じました。
  2. 二国間関係に関し、両首脳の間で、主に以下の4つの分野で協力を深化していくことで一致しました。
    1. 安全保障分野に関し、両首脳は、外務次官級協議や外務・防衛戦略対話といった両国間の戦略的対話の急速な進展や海軍種間の共同訓練開始を歓迎するとともに、今後もかかる協力を一層促進することで一致しました。また、石破総理大臣から、救助艇含む警戒監視用機材の供与といったOSA(政府安全保障能力強化支援)を着実に進展させる旨述べ、アンワル首相から謝意が示されました。さらに、両首脳は、海上保安庁とマレーシア海上法令執行庁との間での協力文書が実質合意に至ったことを歓迎し、海上保安分野における協力を一層進めることや、サイバーセキュリティ分野における関係当局間の連携を引き続き推進していくことで一致しました。
    2. 経済分野について、両首脳は、アンワル首相が進める、持続可能性、イノベーション、繁栄等を重視する「MADANI(マダニ)政策」も踏まえ、半導体、航空機部品といった重要なセクターにおけるサプライチェーン強靱化やレアアース開発といった分野で協力していくことで一致しました。また、両首脳は、エネルギー安全保障の確保と多様な道筋による脱炭素化に向けて、資源・インフラ協力の推進を確認しました。具体的には、マレーシアからの今後のLNG安定供給について確認するとともに、二酸化炭素回収・貯留(CCS)、アンモニア発電、送電線分野での連携、海洋温度差発電、バイオマス分野の技術協力、そして水素、LNGなどの協力を更に進めていくことを確認し、両首脳は、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)においても協力を一層強化していくことで一致しました。
    3. 防災分野に関し、石破総理大臣からは、風水害が頻発化・激甚化する中、日本の災害リスク管理の知見や経験を活用し、マレーシアの防災・減災に協力したい旨述べ、両首脳間で防災分野における今後の連携で一致しました。
    4. 人材育成分野に関し、石破総理大臣は、マレーシア日本国際工科院や筑波大学分校といった高等教育機関を通じた協力を継続する旨を述べ、両首脳は、両国の大学間の交流、協力を後押ししていくことで一致しました。
  3. 両首脳は、東シナ海及び南シナ海情勢、中東情勢、ミャンマー情勢を始めとする地域・国際情勢についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。
     特に、中東情勢については、石破総理大臣から、ガザの壊滅的な人道状況への深刻な懸念を示しつつ、パレスチナへの支援を実施している旨説明しました。その上で、両首脳は、パレスチナ開発を支援し、パレスチナ向け協力を含む連携を推進することで一致しました。
     その上で、両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の実現を通じ、世界を協調に導くべく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するこ との重要性を確認し、引き続き連携していくことで一致しました。

令和7年1月10日

 現地時間1月10日午前9時25分(日本時間同日午前10時25分)から約90分間、マレーシアを訪問中の石破茂内閣総理大臣は、アンワル・イブラヒ ム・マレーシア首相(Dato' Seri Anwar bin Ibrahim, Prime Minister of Malaysia)と、首相官邸において日・マレーシア首脳会談を実施したところ、概要は以下のとおりです(少人数会合:午前9時25分から約25分間、全体会合:午前9時55分から約65分間)。会談に先立ち歓迎式典が行われ、また、 会談後には共同記者発表及びアンワル首相主催午餐会が行われました。

  1. 冒頭、アンワル首相から、今般のマレーシア訪問を歓迎するとともに、二国間関係の一層の強化への期待が示されたのに対し、石破総理から、日本の内閣総理大臣としての初めての二国間訪問でマレーシアを最初に訪問することができ嬉しく思う旨述べました。続けて、石破総理大臣は、国際社会が複合的な危機に直面する中、自由で開かれたインド太平洋の実現は不可欠とした上で、日・マレーシア関係の強化とともに、地域や国際社会についても幅広く議論したい旨述べました。これに対し、アンワル首相は、石破総理大臣と緊密に連携し、幅広い分野で両国の協力を一層深めていきたい旨応じました。
  2. 二国間関係に関し、両首脳の間で、主に以下の4つの分野で協力を深化していくことで一致しました。
    1. 安全保障分野に関し、両首脳は、外務次官級協議や外務・防衛戦略対話といった両国間の戦略的対話の急速な進展や海軍種間の共同訓練開始を歓迎するとともに、今後もかかる協力を一層促進することで一致しました。また、石破総理大臣から、救助艇含む警戒監視用機材の供与といったOSA(政府安全保障能力強化支援)を着実に進展させる旨述べ、アンワル首相から謝意が示されました。さらに、両首脳は、海上保安庁とマレーシア海上法令執行庁との間での協力文書が実質合意に至ったことを歓迎し、海上保安分野における協力を一層進めることや、サイバーセキュリティ分野における関係当局間の連携を引き続き推進していくことで一致しました。
    2. 経済分野について、両首脳は、アンワル首相が進める、持続可能性、イノベーション、繁栄等を重視する「MADANI(マダニ)政策」も踏まえ、半導体、航空機部品といった重要なセクターにおけるサプライチェーン強靱化やレアアース開発といった分野で協力していくことで一致しました。また、両首脳は、エネルギー安全保障の確保と多様な道筋による脱炭素化に向けて、資源・インフラ協力の推進を確認しました。具体的には、マレーシアからの今後のLNG安定供給について確認するとともに、二酸化炭素回収・貯留(CCS)、アンモニア発電、送電線分野での連携、海洋温度差発電、バイオマス分野の技術協力、そして水素、LNGなどの協力を更に進めていくことを確認し、両首脳は、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)においても協力を一層強化していくことで一致しました。
    3. 防災分野に関し、石破総理大臣からは、風水害が頻発化・激甚化する中、日本の災害リスク管理の知見や経験を活用し、マレーシアの防災・減災に協力したい旨述べ、両首脳間で防災分野における今後の連携で一致しました。
    4. 人材育成分野に関し、石破総理大臣は、マレーシア日本国際工科院や筑波大学分校といった高等教育機関を通じた協力を継続する旨を述べ、両首脳は、両国の大学間の交流、協力を後押ししていくことで一致しました。
  3. 両首脳は、東シナ海及び南シナ海情勢、中東情勢、ミャンマー情勢を始めとする地域・国際情勢についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。
     特に、中東情勢については、石破総理大臣から、ガザの壊滅的な人道状況への深刻な懸念を示しつつ、パレスチナへの支援を実施している旨説明しました。その上で、両首脳は、パレスチナ開発を支援し、パレスチナ向け協力を含む連携を推進することで一致しました。
     その上で、両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」や「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」の実現を通じ、世界を協調に導くべく、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するこ との重要性を確認し、引き続き連携していくことで一致しました。

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