- 冒頭、石破総理大臣から、今般の李大統領の訪日を歓迎するとともに、韓国の大統領就任後、最初の二国間訪問先が日本となるのは、国交正常化後、今回が初めてのことであり、非常に良い形で「シャトル外交」を実践できることは喜ばしい旨述べました。両首脳は、両者間の「シャトル外交」の開始を歓迎しました。
- 両首脳は、日韓関係全般について率直な意見交換を行い、1965年の国交正常化以来これまで築かれてきた日韓関係の基盤に基づき、日韓関係を未来志向で、安定的に、大きく発展させていくことで一致しました。
- 両首脳は、安全保障・経済安全保障分野について、現下の戦略環境の下、日韓次官戦略対話などの機会も活用しつつ、両国間の戦略認識を共有しながら、日韓、日韓米で対応していくことで一致しました。
- 両首脳は、地方創生、少子高齢化・人口急減、農業、災害に対する強靱性の確保など、両国が直面する共通の社会・経済課題について、両国が互いの知見を共有し、協力して解を見つけていくため、両政府間の協議の枠組みの立ち上げで一致しました。また、両国間のワーキング・ホリデー制度の拡充の決定を歓迎し、両国国民間の交流及び相互理解を促進するための取組を政府として後押ししていくこととしました。
- 両首脳は、経済分野の新たな地平として、水素・アンモニア、AI等に関する両国間の協力を一層推進していくことでも一致しました。
- 両首脳は、地域情勢についても意見交換を行いました。核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応についても議論し、北朝鮮の完全な非核化に向け、日韓、日韓米で緊密に連携して対応していくことを改めて確認しました。また、石破総理から拉致問題の即時解決に向けた李大統領の引き続きの理解と協力を求め、両首脳は、その取組の重要性に一致しました。
- 両首脳は、本年10月に韓国・慶州で開催されるAPEC首脳会議、日本で開催される日韓中サミットの成功裏の開催に向けて、互いに協力していくことで一致しました。
令和7年8月23日
8月23日午後4時55分から約115分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中の李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領と日韓首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおりです(少人数会合:午後4時55分から約60分間、拡大会合:午後5時55分から約55分間)。会談後、両首脳は、共同記者発表を行いました。
会談の結果に関し、両政府は共同プレスリリースを発出しました。