- 冒頭、高市総理大臣から、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は密接に関連しており、安全保障環境が厳しさを増す国際情勢において、同志国との連携が一層重要になっている旨述べた上で、日本と価値や原則を共有する「特別なパートナー」であり、また太平洋に領土を有するインド太平洋国家でもあるフランスとの間で、安全保障、防衛及び経済安全保障などの分野で戦略的連携を更に強化したい旨述べました。
- これに対し、マクロン大統領から、様々な分野で日仏協力は大きく進展しており、高市総理と共に両国関係を一層強化していくとともに、本年フランスが議長国を務めるG7の枠組みでも緊密に連携していきたい旨の発言がありました。
令和8年4月1日
4月1日、午後6時00分から、約2時間10分間、高市早苗内閣総理大臣は、公式実務訪問賓客として訪日中のエマニュエル・マクロン・フランス共和国大統領(H.E. Mr. Emmanuel Macron, President of the French Republic)と日仏首脳会談を行い、続いて、日仏首脳共同声明の署名式、共同記者発表及びワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。
1 冒頭発言
2 二国間関係
- 両首脳は、安全保障環境の変化が加速度を増す中、外務・防衛閣僚会合「2+2」が開催され、両国の安全保障・防衛協力の深化を示す機会となったことを歓迎しました。
- 両首脳は、グローバルなサプライチェーンに影響を及ぼし得る重要鉱物等の輸出規制について深刻な懸念を共有するとともに、重要鉱物サプライチェーンの強靱化を始め、経済安全保障分野における戦略的な協力を一層強化することで一致しました。
- 両首脳は、両国閣僚の参加を得て日仏科学技術協力合同委員会が開催されたことを歓迎し、今後も科学技術分野において戦略的に連携していくことを確認しました。また、AIやデュアルユースを含む先端技術分野の協力を深化させ、AIに関するハイレベル対話の立ち上げやAIサミットの日本開催に向けて協力していくことを確認しました。さらに、日仏間のイノベーション・スタートアップ分野での連携を強化することで一致しました。
- 両首脳は、原子力分野においては、高速炉開発、核燃料サイクルの推進等に加え、フュージョンエネルギーに関する協力を強化していくことを確認しました。
- 両首脳は、宇宙分野で日仏両国間の協力が幅広く進展していることを歓迎し、民間セクター間の協力の重要性を確認しました。
- 両首脳は、文化面では、2028年の日仏外交関係樹立170周年を見据え、記念行事の準備に向けた作業部会を設置したことを歓迎し、文化交流を一層発展させていくことを確認しました。
3 地域情勢
- 両首脳は、中国、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとするインド太平洋情勢について意見交換し、インド太平洋国家である日仏両国が引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
- 現下の喫緊の課題であるイラン情勢を含む中東情勢について、両首脳は、ホルムズ海峡における航行の安全の確保の重要性を確認するとともに、重要物資の安定供給や事態の早期沈静化に向け、引き続き緊密に意思疎通していくことで一致しました。
- ウクライナ情勢について、両首脳は、ウクライナ支援を推進していくとともに、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて連携していくことで一致しました。

