- 宮路副大臣から、複雑な地球規模課題に直面する中、創設80周年を迎える国連の改革は急務であり、「人間の安全保障」のアプローチが国連の平和・開発・人道分野の資源をリンクさせ、これらの崇高なミッションを実現する上でこれまで以上に重要であり、日本としてもこれを一層推進していく旨述べるとともに、UN80イニシアティブに関する事務総長のリーダーシップを歓迎しました。
- また、力による一方的な現状変更の試みは、国連憲章の下での多国間主義の前提を損なうものであり、決して容認してはならず、日本は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するために、国際社会と連携し続ける決意を表明しました。
- さらに、日本は平和構築委員会(PBC)のメンバーとして、紛争の予防から解決、平和の定着まで国連の平和構築に積極的に関与している旨述べるとともに、安保理とPBCの連携強化の必要性に言及しつつ、国連の平和構築システムを一層効果的かつ効率的にすべく、本年の平和構築アーキテクチャーレビューに建設的に関与し続けている旨述べました。
- くわえて、国連が今日における喫緊の平和・安全の課題に対処していくためには、安保理は改革されなければならず、常任・非常任議席双方拡大を通じ、安保理の代表性、正統性、実効性を向上させることは不可欠である旨強調しました。
- 最後に、日本は責任のある国連加盟国として、多国間主義へのコミットメントを一貫して示してきており、国連が国際の平和と安全を維持し、助けを求める人々に手を差し伸べ、地球規模課題に取り組むための能力を向上するよう、引き続きリーダーシップを発揮していく旨述べました。
令和7年7月23日
7月23日午前(現地時間22日午後)、米国・ニューヨークを訪問中の宮路拓馬外務副大臣は、7月に安保理議長を務めるパキスタンが主催した「多国間主義と紛争の平和的解決を通じた国際の平和と安全の促進」に関する安保理ハイレベル公開討論に出席し、概要以下のとおり、我が国政府を代表してステートメントを実施しました。