石破総理大臣から、日・グアテマラ外交関係樹立90周年、また「日・中米交流年」という節目の年におけるアレバロ大統領の初訪日を歓迎するとともに、大阪・関西万博が、グアテマラの魅力を日本や世界に発信する機会となることを期待する旨述べました。また、日本が主導する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」へのアレバロ大統領の支持に謝意を表明するとともに、価値や原則を擁護するグアテマラと引き続き連携し、両国関係を一層強化していきたい旨述べました。

　これに対し、アレバロ大統領は、今次訪問における石破総理大臣や日本側の歓迎に謝意を述べるとともに、両国の協力関係が様々な分野で深化してきていることは喜ばしく、外交関係90周年や万博の機会を通じて、両国及び両国民の関係が一層の進展を期待する旨述べました。

1. 両首脳は、緊迫する国際情勢下において、同志国の連携がかつてなく重要であることを確認し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、日・グアテマラ関係を新たに「戦略的パートナーシップ」に格上げすることで一致しました。
2. 石破総理大臣は、経済関係強化の観点から、日本企業の投資促進に向け、治安や法的安定性等の向上を通じた投資環境の整備が進むことを期待する旨述べました。また、今回新たに移民発生地域での女性による農業開発支援のための無償資金協力を実施予定である旨伝達しました。
3. アレバロ大統領は、日本企業の投資拡大を期待する旨述べるとともに、現政権の優先事項であるインフラ整備の必要性と地熱発電の可能性について説明し、経験と知見を有する日本企業の関与に対する関心を表明しました。また、インフラや保健・医療を始め多岐にわたる分野での長年の日本の開発協力に対し謝意を述べました。

1. 両首脳は、国際情勢について意見交換を行い、国際社会の平和と安定に貢献するべく、戦略的パートナーシップの下で、両国の連携を一層強化することで一致しました。 　
2. 両首脳は拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢についても意見交換を行い、石破総理大臣から拉致問題の即時解決について引き続きの理解と協力を求めました。

1. 両首脳は、日・グアテマラ共同声明に署名し、両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げすることで一致しました。
2. 文書署名に続いて、両首脳は、共同記者発表を行いました。