岩屋大臣から、概要以下のとおり述べました。
- 現在、国際社会は大きな歴史の転換点にあり、地域・国際情勢は厳しさ、不確実性を増している。また、国際貿易をめぐる緊張も高まっており、WTO体制を中核とするルールに基づく、自由で公正な開かれた国際経済秩序の維持・強化が一層必要となっている。
- ASEANは、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」実現の「要」であり、世界の成長センター。その役割は、地域全体の平和と繁栄にとり、ますます重要となっている。
- 日本は、そのASEANが共同体発足10周年の節目に打ち出した「ASEAN共同体ビジョン2045」を全面的に支持する。引き続き、ASEANの中心性・一体性を尊重しつつ、このビジョンに基づくASEANの更なる統合の努力を支えていく。
- 日・ASEAN関係は、50年を超える協力の蓄積を経て、新たな段階に至っている。2023年の「日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議」では、「信頼」と「共創」をキーワードに共同でビジョンを打ち出した。その実施計画のうち、8割以上の項目が既に実施済み又は着手されている。日本は一貫して、ASEAN諸国との関係を強化していく所存である。
- 引き続き、GX、DXといった分野を含め、重層的に協力を進めていく。また、地域・国際的な課題、グローバル・ガバナンスにも共に取り組み、未来を創っていきたい。
- また、我が国のFOIPと「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」は本質的原則を共有する。国際社会を分断から協調に導いていくため、その主流化と実行に共に取り組んでいきたい。