- 石破総理大臣は、メッセージの中で、「ロシアによるウクライナ侵略という安全保障上の脅威の中、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分である」と述べつつ、我が国としてウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現につながるよう、本イニシアティブの加盟国及び戦略的パートナーとも連携していくと強調しました。
- また、石破総理大臣は、域内の経済成長や環大西洋関係の強化が域内の連結性を高めるのみならず、域外とのパートナーシップ強化にもつながることから、ウクライナの復旧・復興にとっても大変重要な要素となると強調しました。その一環として、地政学的な重要性やデジタル・グリーンといった分野でのポテンシャルの高い中・東欧における取組の強化に向けた、国際協力銀行(JBIC)によるワルシャワ駐在員事務所の開設準備について紹介しました。
4月29日、ポーランドの首都ワルシャワで第10回三海域イニシアティブ(3SI:Three Seas Initiative)首脳会合が開催され、我が国から石破茂内閣総理大臣のメッセージを発出したところ(河野章駐ポーランド共和国日本国特命全権大使による代読)、概要は以下のとおりです。
なお、我が国は昨年の同イニシアティブ首脳会合で3SIの戦略的パートナーとなっており、戦略的パートナーとして初めての参加となりました。
(参考1)三海域イニシアティブ(3SI)
2015年に中・東欧・バルト地域における連結性強化及び格差の縮小を目的として発足。三海域(バルト海、黒海及びアドリア海)に囲まれた地域のエネルギー、交通・運輸、通信・デジタル等の分野におけるインフラ整備を推進している。現在、13か国(オーストリア、ブルガリア、クロアチア、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、ギリシャ)が参加。日本は昨年の首脳会合で戦略的パートナー入り。