- 11月1日(現地時間10月31日)、ニューヨークにおいて、日本が国連総会第一委員会に提出していた核兵器廃絶決議案(「核兵器のない世界に向けた共通のロードマップ構築のための取組」)が、145か国の支持を得て採択されました。
- この決議案は、我が国として、「核兵器のない世界」を実現する上での現実的かつ実践的な取組の方向性を示す必要があるとの認識の下、核軍縮・不拡散体制の礎石であるNPTの維持・強化を目指すべく、核兵器の不使用の継続、透明性の向上、核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の早期交渉開始、被爆の実相の理解向上に係る軍縮・不拡散教育など、我が国が提唱する「ヒロシマ・アクション・プラン」に基づく具体的な措置の実施を国際社会に呼びかけるものです。
- 核軍縮をめぐる国際社会の分断の深まりに加え、安全保障環境が一層厳しさを増す中において、広島・長崎への原爆投下から80年の節目の年に当たる本年の決議案が、核兵器国及び非核兵器国の双方を含む多くの国々の幅広い支持を得て採択されたことは、大きな意義があると考えます。
- 日本は、この決議案を通じ、来年の第11回NPT運用検討会議も見据え、「核兵器のない世界」の実現に向けた国際社会の機運を一層高めるとともに、現実的かつ実践的な取組を粘り強く着実に進めてまいります。今後、この決議案は、12月上旬に国連総会本会議において採決にかけられる予定です。
令和7年11月1日
(参考1)今回の決議案に対する採択結果
賛成:145か国
反対:5か国
棄権:28か国



