- 石破総理大臣から、ペニャ大統領の初訪日を歓迎するとともに、大阪・関西万博が、パラグアイの魅力的な文化を発信する機会となり喜ばしい旨述べました。また、価値や原則を共有し、日系人という特別な絆も有する重要なパートナーであるパラグアイとの関係を一層強化していきたい旨述べました。
- これに対し、ペニャ大統領は、今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝しつつ、大阪・関西万博の開催に祝意を表する旨及び両首脳間で両国関係を一層深化していきたい旨述べました。



5月21日、午後6時50分から約60分間、石破茂内閣総理大臣は、大阪・関西万博賓客として訪日中のサンティアゴ・ペニャ・パラシオス・パラグアイ共和国大統領(H.E. Mr. Santiago Peña PALACIOS, President of the Republic of Paraguay)と首脳会談を行いました。
また、会談後、両首脳は、「日・パラグアイ政策協議の立上げ」及びパラグアイの一般旅券所持者に対する短期滞在査証免除措置に係る文書の署名・交換式に立ち会い、共同記者発表を行いました。共同記者発表では、両国の関係を「戦略的パートナー」に格上げすることに両首脳が一致した旨、及び、日・パラグアイ投資協定が実質合意に至った旨発表しました。その後、引き続いて午後8時20分から約80分間、ワーキング・ディナーが行われました。
1 冒頭
2 二国間関係
- 石破総理大臣から、国際社会が歴史的転換期にある今、同志国の連携がかつてなく重要であり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、新たに格上げした「戦略的パートナー」として一層連携していきたい旨述べました。また、インフラ分野のパラグアイの取組を後押しするための円借款を供与する意向を伝達しました。
- ペニャ大統領からは、長年にわたり様々な分野において日本が実施してきている開発協力に対する謝意が述べられるとともに、競争力のある労働力や豊富な水力資源等の良好な投資環境を有するパラグアイへの日本企業の更なる進出に対する期待が示されました。また、ペニャ大統領は、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の考え方に賛同する旨述べました。加えて、FOIPと連携するものとして、両大洋間横断回廊プロジェクトを説明するとともに、同プロジェクトへの日本企業の関与に対する関心を表明しました。
- 両首脳は、日・メルコスール戦略的パートナーシップ枠組みを早期に立ち上げ、その下で、貿易関係の深化に向けて協議を進めることを確認しました。また、昨年、首脳間で立ち上げられた「日・パラグアイ宇宙協力プログラム」に基づき、宇宙分野における取組が着実に積み上がっていることを歓迎しました。
3 地域情勢及び国際場裡における協力
- 両首脳は、国際情勢について意見交換を行い、増大する地域の緊張は、国際法の原則の下に平和的に解決されるべきであるという点で一致するとともに、戦略的パートナーとして国際場裡において一層連携していくことを確認しました。
- また、核・ミサイル問題や拉致問題を始めとする北朝鮮への対応を含む東アジア情勢についても意見交換を行い、石破総理から拉致問題の即時解決について引き続きの理解と協力を求め、ブルーリボンバッチを着用して会談に臨んだペニャ大統領から支持を得ました。