- 冒頭、岩屋大臣から、ブダイウィ事務総長の訪日を歓迎しつつ、GCC各国は、激動する地域・国際情勢において一層重要な役割を果たすようになっており、地域・国際社会の平和と安定の実現に向けて一層連携を深めたい旨述べました。これに対し、ブダイウィ事務総長からは、GCCとしても日本との関係を重視している旨発言があり、日GCC外相会合への招待がありました。
- 岩屋大臣からは、中東情勢が一層不安定化する中、GCC各国が国際原油市場の安定に向けて引き続き主導的な役割を果たすことへの期待を伝え、先週、交渉再開後2回目の会合が行われた日・GCC経済連携協定(EPA)交渉の早期妥結を含め、両国の政治・経済の幅広い分野での協力強化への期待を表明しました。これに対し、ブダイウィ事務総長は、EPAの早期妥結への期待を共有するとともに、日・GCC行動計画に沿って、幅広い分野で協力を着実に進めていきたい旨述べました。
- 双方は、イスラエル・イラン情勢、ガザ情勢、シリア情勢等の中東地域情勢についても率直な意見交換を行いました。岩屋大臣から、イスラエル・イラン間の停戦合意が着実に実施されるとともに、対話の道が再開されるよう、日本として必要なあらゆる外交的努力を引き続き行っていく旨述べたのに対し、ブダイウィ事務総長は、地域の安定に向けて関係各国間の対話が重要であり、GCCとして引き続き対話の促進に取り組んでいく旨述べました。また、双方は、航行の自由を脅かす行為や石油施設への攻撃に対する懸念を共有し、中東地域の平和と安定に向けて日・GCC間で緊密に連携していくことを確認しました。
令和7年7月7日


7月7日、午前10時20分から約50分間、岩屋毅外務大臣は、訪日中のジャーセム・アル・ブダイウィ湾岸協力理事会(GCC)事務総長(H.E. Jasem Al Budaiwi, Secretary General, Gulf Cooperation Council)と会談を行いました。会談の概要は以下のとおりです。