玉木雄一郎代表（衆議院議員／香川2区）は7日、大阪駅前で開催された街頭演説会に参加した。演説会では新たに大阪府参議院選挙区総支部長に就任したわたなべりお氏が登壇し、今後の大阪での活動への意気込みを訴えた。

　わたなべりお総支部長は初めて街頭に立ち、「私はつい先月まで医療現場で働いていた」と自己紹介しつつ、医療制度と現場の乖離、そして医療資源の不足に対する危機感を訴えた。「救急車を呼んでも受け入れ先が見つからない現実。医療・介護・福祉に必要な予算が十分に配分されていない。現場にいたからこそ見えてくる問題を、政治の場で変えていきたい」と述べ、医療・福祉分野の制度改革に強い意欲を示した。
こう　また、「正直、政治の経験もなく不安もある」としながらも、「同世代や現場の声を国政に届けてほしいという声に背中を押された」と語った。最後には「若い世代の皆さんにも政治に関心を持ってほしい。共に声を上げてい」と聴衆に呼びかけ、力強く演説を締めくくった。

　玉木代表は「現場で感じた危機感をしっかり訴えてくれた」とわたなべ支部長の初めての演説を評価し、同氏の決意を力強く後押ししていくと表明した。大阪における医療提供体制の脆弱性にも触れ、「コロナ禍では全国でも大阪の感染者・死亡者数が多かった。命を守る体制の強化こそが安心の基盤だ」とし、わたなべ支部長のような実務経験を持つ人物が政治の現場に必要だと強調した。さらに、国民民主党が掲げる「手取りを増やす経済」政策についても、「お米をはじめとした物価高が続く今、国民の所得を増やす政策が必要」と訴えた。「取って配るより、最初から取らない。減税こそが一番効率的だ」と語り、「古い制度を時代に合わせてアップデートする合理的な改革を進めていく」と力を込めた。