「中央アジア+日本」対話・首脳会合の開催(結果)

12.20 (土) 15:40
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令和7年12月20日

 12月20日午前9時30分から約80分、都内ホテルにおいて、「中央アジア+日本」対話(CA+JAD、Central Asia plus JApan Dialogue)/カジャッド)・首脳会合を初めて開催したところ、概要は以下のとおりです。

 同会合には、高市早苗内閣総理大臣の議長の下、トカエフ・カザフスタン大統領、ジャパロフ・キルギス大統領、ラフモン・タジキスタン大統領、ベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領、ミルジヨーエフ・ウズベキスタン大統領の他、各国の閣僚等が参加しました。

1 開会の辞

  1. 高市総理大臣から、中央アジア5か国大統領の訪日を歓迎するとともに、2004年に日本が他国に先駆け立ち上げた「中央アジア+日本」対話が発足から21年経った今、東京において同対話の枠組みの下で初めて首脳会合を開催できたことは喜ばしい旨述べました。
  2. また、高市総理大臣から、この21年間の中央アジア地域内外を取り巻く国際情勢の変化を踏まえ、中央アジアの国際場裡における重要性がますます高まっている旨述べました。
  3. これに対し、中央アジア各国からは、今回の初の首脳会合開催に際する日本のホストとしての尽力に謝意が示されるとともに、「中央アジア+日本」対話の枠組みにおいて、日本がこれまで中央アジア地域の地域統合及び域内協力の促進に対して果たした役割を高く評価している旨発言がありました。

2 メイン・セッション:「中央アジア地域の重要性と潜在性及び日本との協力」

  1. 高市総理大臣から、中央アジア地域の重要性と潜在性として、(ア)欧州とアジアの結節点としての地政学的重要性、(イ)エネルギーや鉱物資源を有する中央アジアの経済安全保障上の重要性、(ウ)経済成長と人口増加が著しい中央アジアの潜在性について述べ、首脳会合を機に、中央アジア5か国の産業高度化・多角化を後押し、日本と中央アジアの互恵関係強化をするための「CA+JAD(カジャッド)東京イニシアティブ」の立ち上げを宣言しました。
  2. 具体的には、今回新たに特定した重点協力3分野である(ア)グリーン・強靱化、(イ)コネクティビティ、(ウ)人づくりの分野において、以下の取組を発表しました。
    1. グリーン・強靱化
      • エネルギートランジションに関する協力
      • 防災に関する協力
      • 重要鉱物サプライチェーン強靱化
      • 気候変動対策に関する協力
    2. コネクティビティ
      • 「カスピ海ルートの円滑化支援を含むコネクティビティ強化」
      • 「日本・中央アジアAI協力パートナーシップ」(※リンク)の立ち上げ
    3. 人づくり
      • 人材育成奨学計画(JDS)等の継続
      • 医療・保健分野の協力
    4. その他
      • 「中央アジア+日本」法務大臣会合の開催
      • 今後5年間で総額3兆円のビジネス・プロジェクトの目標設定
     
  3. 中央アジア各国首脳からは、高市総理大臣が発表した「CA+JAD(カジャッド東京イニシアティブ」に対する歓迎の意を表明するとともに、重点協力3分野における日本側イニシアティブの協力・支援に対する謝意が示されました。また、各国からは、日本と中央アジアの 互恵的なプロジェクトを組成していくことに意欲が示され、重要鉱物を含む資源・エネルギー開発、気候変動対策、エネルギートランジション、防災、物流や運輸に関する連結性、人材育成、保健・医療分野等の重点協力3分野における日本との更なる協力と連携の強化について高い関心が示されました。
  4. 会合の最後に、「中央アジア+日本」対話・首脳共同宣言(東京宣言)が採択されました。
  5. また、今次会合の機会に、官民合わせて150件以上の文書が署名・披露されました。

(参考1)今次会合の機会に署名された文書

  1. 「『中央アジア+日本』対話・首脳会合」
  2. 政府開発援助(ODA)
    • 「ウズベキスタン共和国に対する円借款「畜産振興・家畜衛生強化事業」に関する交換公文の署名・交換」
    • 「ウズベキスタン共和国に対する血液保管・輸送関連機材の供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する交換公文の署名・交換」
    • 「キルギス共和国に対する無償資金協力4件に関する書簡の署名・交換」
    • 「タジキスタン共和国に対する無償資金協力2件に関する書簡の署名・交換」
    • 「中央アジア5か国に対する無償資金協力『中央アジアにおける広域災害リスク軽減のための体制強化計画(UNDP連携)』に関する書簡の署名・交換」

(参考2)中央アジア各国からの参加者(アルファベット順)

  • カザフスタン:カスムジョマルト・トカエフ大統領
  • キルギス:サディル・ジャパロフ大統領
  • タジキスタン:エマモリ・ラフモン大統領
  • トルクメニスタン:セルディル・ベルディムハメドフ大統領
  • ウズベキスタン:シャフカット・ミルジヨーエフ大統領

(参考3)「中央アジア+日本」対話(CA+JADCentral Asia plus JApan Dialogue)/カジャッド)

  1. 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。
  2. 本対話の枠組みでオンライン形式を含めこれまでに外相会合を10回開催。また、分野別専門家会合や公開シンポジウムである「東京対話」等、有識者やビジネス関係者の参加も得て様々な議論を実施してきている。

令和7年12月20日

 12月20日午前9時30分から約80分、都内ホテルにおいて、「中央アジア+日本」対話(CA+JAD、Central Asia plus JApan Dialogue)/カジャッド)・首脳会合を初めて開催したところ、概要は以下のとおりです。

 同会合には、高市早苗内閣総理大臣の議長の下、トカエフ・カザフスタン大統領、ジャパロフ・キルギス大統領、ラフモン・タジキスタン大統領、ベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領、ミルジヨーエフ・ウズベキスタン大統領の他、各国の閣僚等が参加しました。

1 開会の辞

  1. 高市総理大臣から、中央アジア5か国大統領の訪日を歓迎するとともに、2004年に日本が他国に先駆け立ち上げた「中央アジア+日本」対話が発足から21年経った今、東京において同対話の枠組みの下で初めて首脳会合を開催できたことは喜ばしい旨述べました。
  2. また、高市総理大臣から、この21年間の中央アジア地域内外を取り巻く国際情勢の変化を踏まえ、中央アジアの国際場裡における重要性がますます高まっている旨述べました。
  3. これに対し、中央アジア各国からは、今回の初の首脳会合開催に際する日本のホストとしての尽力に謝意が示されるとともに、「中央アジア+日本」対話の枠組みにおいて、日本がこれまで中央アジア地域の地域統合及び域内協力の促進に対して果たした役割を高く評価している旨発言がありました。

2 メイン・セッション:「中央アジア地域の重要性と潜在性及び日本との協力」

  1. 高市総理大臣から、中央アジア地域の重要性と潜在性として、(ア)欧州とアジアの結節点としての地政学的重要性、(イ)エネルギーや鉱物資源を有する中央アジアの経済安全保障上の重要性、(ウ)経済成長と人口増加が著しい中央アジアの潜在性について述べ、首脳会合を機に、中央アジア5か国の産業高度化・多角化を後押し、日本と中央アジアの互恵関係強化をするための「CA+JAD(カジャッド)東京イニシアティブ」の立ち上げを宣言しました。
  2. 具体的には、今回新たに特定した重点協力3分野である(ア)グリーン・強靱化、(イ)コネクティビティ、(ウ)人づくりの分野において、以下の取組を発表しました。
    1. グリーン・強靱化
      • エネルギートランジションに関する協力
      • 防災に関する協力
      • 重要鉱物サプライチェーン強靱化
      • 気候変動対策に関する協力
    2. コネクティビティ
      • 「カスピ海ルートの円滑化支援を含むコネクティビティ強化」
      • 「日本・中央アジアAI協力パートナーシップ」(※リンク)の立ち上げ
    3. 人づくり
      • 人材育成奨学計画(JDS)等の継続
      • 医療・保健分野の協力
    4. その他
      • 「中央アジア+日本」法務大臣会合の開催
      • 今後5年間で総額3兆円のビジネス・プロジェクトの目標設定
     
  3. 中央アジア各国首脳からは、高市総理大臣が発表した「CA+JAD(カジャッド東京イニシアティブ」に対する歓迎の意を表明するとともに、重点協力3分野における日本側イニシアティブの協力・支援に対する謝意が示されました。また、各国からは、日本と中央アジアの 互恵的なプロジェクトを組成していくことに意欲が示され、重要鉱物を含む資源・エネルギー開発、気候変動対策、エネルギートランジション、防災、物流や運輸に関する連結性、人材育成、保健・医療分野等の重点協力3分野における日本との更なる協力と連携の強化について高い関心が示されました。
  4. 会合の最後に、「中央アジア+日本」対話・首脳共同宣言(東京宣言)が採択されました。
  5. また、今次会合の機会に、官民合わせて150件以上の文書が署名・披露されました。

(参考1)今次会合の機会に署名された文書

  1. 「『中央アジア+日本』対話・首脳会合」
  2. 政府開発援助(ODA)
    • 「ウズベキスタン共和国に対する円借款「畜産振興・家畜衛生強化事業」に関する交換公文の署名・交換」
    • 「ウズベキスタン共和国に対する血液保管・輸送関連機材の供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する交換公文の署名・交換」
    • 「キルギス共和国に対する無償資金協力4件に関する書簡の署名・交換」
    • 「タジキスタン共和国に対する無償資金協力2件に関する書簡の署名・交換」
    • 「中央アジア5か国に対する無償資金協力『中央アジアにおける広域災害リスク軽減のための体制強化計画(UNDP連携)』に関する書簡の署名・交換」

(参考2)中央アジア各国からの参加者(アルファベット順)

  • カザフスタン:カスムジョマルト・トカエフ大統領
  • キルギス:サディル・ジャパロフ大統領
  • タジキスタン:エマモリ・ラフモン大統領
  • トルクメニスタン:セルディル・ベルディムハメドフ大統領
  • ウズベキスタン:シャフカット・ミルジヨーエフ大統領

(参考3)「中央アジア+日本」対話(CA+JADCentral Asia plus JApan Dialogue)/カジャッド)

  1. 中央アジアの安定と発展には地域共通課題の解決に向けた地域協力が不可欠との観点から、日本がその地域協力を促していくために平成16年に立ち上げた対話枠組み(同年8月、カザフスタンで第1回外相会合を開催)。
  2. 本対話の枠組みでオンライン形式を含めこれまでに外相会合を10回開催。また、分野別専門家会合や公開シンポジウムである「東京対話」等、有識者やビジネス関係者の参加も得て様々な議論を実施してきている。

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