- 冒頭
- 岩屋大臣は、本年2月に東京にてファイサル大臣との外相級戦略対話を開催して以来、約3か月の間に地域・国際情勢が急速に変化していることに触れ、改めてファイサル大臣と二国間関係及び地域・国際情勢について忌憚のない意見交換を行いたい旨述べました。
- これに対し、ファイサル大臣からは、リヤドにて再会できたことを嬉しく思うとともに、戦略的なパートナーである日本との間で、二国間関係及び地域・国際情勢に関する重要な諸課題について再び意見を交わす機会を得られたことを喜ばしく思う旨述べました。
- 二国間関係
- 両大臣は、本年2月に署名された両国首脳を議長とする戦略的パートナーシップ協議会(SPC)の枠組みを活用すべく、その実施体制を整えていくことで一致しました。
- 岩屋大臣から、サウジアラビアからの長年の原油の安定供給に対し謝意を表明の上、引き続き世界の原油市場の安定化を主導する役割への期待を表明したのに対して、ファイサル大臣から、日本への原油の安定供給に関するサウジアラビアのコミットメントを再確認しつつ、原油のみならずクリーン・エネルギー分野を含めエネルギー分野での協力を一層強化していきたい旨の発言がありました。
- また、両大臣は、宇宙、防衛等の各分野における具体的な二国間協力の進捗を確認するとともに、本年が両国間の外交関係樹立70周年に当たることを改めて想起し、また、大阪・関西万博のバトンを2030年のリヤド万博に引き継ぐことも念頭に、今後もこれらの協力を継続的に推進していくことで一致しました。
- 更に、両大臣は、日GCC・EPA交渉の早期妥結のために両国間で協力していくことを始め、湾岸協力理事会(GCC)等の国際機関を通じた協力・連携の強化についても一致しました。
- 地域・国際情勢
- 両大臣は、現下の中東情勢について率直な意見交換を行い、ガザにおける停戦合意の履行の重要性と危機的な人道状況の改善の必要性について認識を共有しました。また、二国家解決の実現に向けた外交努力を継続し、連携を強化していくことで一致しました。
- また、現在行われている米・イラン間の協議を歓迎するとともに、前向きな進展を期待するとの考え方で一致し、両国間で連携していくことを確認しました。
- 加えて、両大臣は、ロシア・ウクライナ情勢について議論を行い、岩屋大臣からサウジアラビアの役割を評価する旨述べました。岩屋大臣からは、世界を分断や対立ではなく協調に導く必要性を強調するとともに、その観点から、国際社会においてますます重要な役割を果たしているサウジアラビアと緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、ファイサル大臣は、岩屋大臣の意見に賛意を示しつつ、地域及び国際問題の解決に向けて、日本がより一層大きな役割を果たすことへの期待を表明しました。
令和7年5月1日


現地時間5月1日午後0時35分(日本時間同日午後6時35分)から約100分間、サウジアラビア王国を訪問中の岩屋毅外務大臣は、ファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード・サウジアラビア王国外務大臣(H.H. Prince Faisal bin Farhan Al-Saud, Minister of Foreign Affairs, Kingdom of Saudi Arabia)と外相会談及びワーキング・ランチを行いました。会談の概要は以下のとおりです。