茂木大臣から、冒頭、アンワル首相及びマレーシア政府の温かい歓迎に謝意を述べました。また、タイのシリキット王太后陛下の崩御の報を受け、哀悼の意を表しました。それに続き、概要以下のとおり述べました。
- ASEAN+3は、アジア通貨危機を背景に、1997年にクアラルンプールで発足した。それ以来、ASEAN+3は、地域におけるセーフティネット構築を中心とした実務協力を推進し、地域の安定と繁栄の実現に大きく貢献してきた。従来からの金融協力、食料安全保障に加え、近年、地域・国際社会が直面する災害対応、少子高齢化、組織 犯罪といった共通の課題の解決に向けたASEAN+3の協力には大きなポテンシャルがある。
- 日本はASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)の取組を主導してきた。また、ASEAN食料安全保障情報システム(AFSIS)の組織強化を含め、食料安保分野での協力についても引き続き議論を主導していく考え。加えて、本年5月、日本が主導し、チェンマイ・イニシアティブの下、「緊急融資ファシリティ」が創設された。また、日本 が主導する災害リスクファイナンスは、被災国の迅速な復旧に貢献するもの。
- 日本は、このような取組を通じて、地域の安定と繁栄に貢献し、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)を推進する。日本は、FOIPと多くの原則を共有する「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」を全面的に支持。ASEAN+3の枠組みにおいても、AOIPの主流化に資する取組を進める。
- 日本は現在、日中韓サミットの議長国を務めている。今後開催する日中韓サミットも念頭に、ASEANにも資する未来志向の協力を進めていけるよう、中国、韓国とも引き続き緊密に連携していく考えである。
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