- 約1,200の島々から成るモルディブでは、国民は海上を船舶で移動しており、約1万8千隻の船舶が登録されています。国民が安心して安定した生活を送るためには、海上犯罪の取締り、違法漁業への対策、海上での救難など、海上の安全確保は重要な課題です。しかし、モルディブには十分な数の警備艇がないため、課題に十分に対応できていない状況にあります。
- 本協力は、モルディブ沿岸警備隊に対して警備艇2隻を供与するものです。これにより、首都マレの所在するマレ島を中心とする海上の更なる安全確保や、同国の主要産業である観光業や漁業の発展に貢献することが期待されます。
5月7日(現地時間同日)、モルディブ共和国の首都マレにおいて、石神留美子駐モルディブ共和国日本国特命全権大使と、アブドゥッラ・カリール・モルディブ共和国外務大臣(H. E. Dr. Abdulla Khaleel, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Maldives)との間で、警備艇の供与(無償資金協力「経済社会開発計画」(供与額4.00億円))に関する書簡の署名・交換が行われました。
(参考)モルディブ共和国基礎データ
モルディブ共和国は、面積298平方キロメートル(1,192の島々の総計)、人口約52.5万人(2023年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)11,070米ドル(2023年、世界銀行)。