冒頭、石破総理大臣から、リンケービッチ大統領の訪日を歓迎するとともに、日本とラトビアは、自由、民主主義、人権、法の支配といった価値を共有する重要なパートナーである旨述べました。これに対し、リンケービッチ大統領は、日本とラトビアの間には長きにわたる友好関係があり、本日の会談を機に二国間関係を一層発展させていきたい旨述べました。


5月19日、午後6時30分から約45分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中のエドガルス・リンケービッチ・ラトビア共和国大統領(H.E. Mr. Edgars Rinkēvičs,President of the Republic of Latvia)と会談を行うとともに、共同記者発表及び夕食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。
また、両首脳は、日本とラトビア共和国との間の戦略的パートナーシップに関する共同声明を発出しました。
1 冒頭発言
2 二国間関係
- 両首脳は、物流ネットワークの強化やエネルギー安全保障、デジタル分野における協力に加え、人的交流を含む広範な経済連携をさらに推進し、両国の経済関係を一層発展させることで一致しました。
- 両首脳は、様々な国際社会の課題に対して緊密に連携し、安全保障面での協力を強化することを確認しました。
- 両首脳は、人的交流は両国関係の基盤であり、相互理解と友好関係をさらに深めていくことが重要とし、若い世代の交流促進に引き続き力を入れていくことで一致しました。
3 地域情勢
- 両首脳は、ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の実現に向けて、引き続き協力を進めていくという認識を共有しました。また、北朝鮮兵士の対ウクライナ戦闘への参加を含む露朝軍事協力の進展に対する深い懸念を共有しました。
- 両首脳は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が益々不可分となる中、引き続きNATOの文脈でも緊密に連携していくことで一致しました。
- 両首脳は、拉致問題を含む北朝鮮への対応で協力していくことで一致するとともに、東アジア情勢についても意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。