- 冒頭、岩屋大臣から、日・セネガル外交関係樹立65周年の記念の年に、日本の外務大臣としてセネガルを訪問でき嬉しく思う旨述べるとともに、西アフリカの安定国であるセネガルとの経済関係強化、本年8月に横浜で開催する第9回アフリカ開発会議(TICAD9)や2026年にセネガルで開催されるダカールユースオリンピックに向けた協力推進等を通じて、二国間関係を一層強化したい旨述べました。
- これに対し、ファル大臣から、岩屋大臣のセネガル訪問を歓迎する旨述べるとともに、人材育成を中心とする、様々な分野における日本の長年の支援への謝意が表明されました。また、ファル大臣は、友好国である日本との間で、経済、テクノロジー、TICAD9を通じたアフリカの優先事項への取組を含む様々な分野で二国間関係を更に強化したい旨述べました。
- 岩屋大臣からは、昨年設立40周年を迎えたセネガル日本職業訓練センター(CFPT-SJ)等を通じ、セネガル政府が掲げる変革ビジョン「セネガル2050」の実現に貢献するとともに、セネガルを拠点とし、人材育成分野において西アフリカの産業の自立的発展にも貢献したい旨述べました。両大臣は、教育、農業、地雷除去等多岐にわたる分野での協力強化についても確認しました。
- また、岩屋大臣から、セネガルの日本企業拠点数の増加に言及しつつ、TICAD9や大阪・関西万博も呼び水に、両国間の貿易・投資の一層の拡大を期待するとともに、そのためにも経済政策の透明性・安定性確保を含む不断のビジネス環境の改善に期待している旨述べました。あわせて、岩屋大臣から、2027年に横浜で開催されるGREENxEXPO 2027へのセネガルの参加を期待する旨述べました。
- その他、両大臣は、会談及び昼食会を通して、サヘル情勢や、北朝鮮の核・ミサイル問題及び拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢等について意見交換を行ったほか、安保理改革を含む国際社会の諸課題への対応について緊密に連携していくことで一致し、両国が民主主義や法の支配等の価値を共有する戦略的に重要なパートナーであることを確認しました。
令和7年4月30日


現地時間4月29日午前10時00分(日本時間同日午後7時00分)から約60分間、セネガルを訪問中の岩屋毅外務大臣は、ヤシン・ファル・セネガル・アフリカ統合・外務大臣(H.E.Mrs. Yasin Fall, Minister of African Integration and Foreign Affairs of the Republic of Senegal)と外相会談を行うとともに、その後午後1時5分(日本時間同日午後10時5分)から約60分間昼食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。