- スーダンでは、2023年(令和5年)4月以降、継続的に発生している武力衝突の影響により、世界最大の避難民危機が発生しているといわれています。人口の約半数にあたる約2,500万人が深刻な食糧不安に直面し、飢きんの発生も確認されており、食料安全保障への対策が急務となっています。
- この協力は、スーダンの食料安全保障及び栄養状態の改善等を目的とし、同国に対し、WFPを通じ、食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、2025年(令和7年)8月に開催した第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)において、食料安全保障強化・持続可能な農林水産業支援に取り組むことを表明しており、今回の協力はこれを具体化するものです。
9月4日(現地時間同日)、世界食糧計画(WFP)の本部があるイタリア共和国の首都ローマにおいて、鈴木哲駐ローマ国際機関日本政府代表部特命全権大使兼イタリア共和国日本国特命全権大使とラニア・ダガシュ=カマラ世界食糧計画事務局次長(Ms. Rania DAGASH-KAMARA, Assistant Executive Director, Partnerships and Innovation of the World Food Programme)との間で、スーダン共和国に対する供与額4億円の無償資金協力「食糧援助(WFP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
(参考)スーダン共和国基礎データ
スーダン共和国の面積は約188万平方キロメートル(日本の約5倍)、人口は約5,045万人(2024年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は990米ドル(2024年、世界銀行)。