- 今般公表された報告書において、参加する各分析機関から提出された結果は、ALPS処理水の海洋放出が人や環境に対して与える影響は無視できるほどであるとする2023年(令和5年)7月のIAEA包括報告書の結論と整合している旨記されています。
- 日本政府は、今後ともIAEAと連携し、国際社会に対して透明性高く情報提供を行っていくとともに、ALPS処理水の海洋放出の安全性について、国内外の一層の理解を醸成していくことに努めます。
本年6月2日、国際原子力機関(IAEA)は、IAEAの枠組みの下での追加的モニタリングについて、昨年10月に日本の分析機関、IAEA関係者及びIAEAに選定された韓国、スイス、中国の第三国分析機関の専門家によって、東京電力福島第一原子力発電所近傍において採水された海水試料の分析結果に関する報告書を公表しました。
(参考1)追加的モニタリングの試料採取の実施実績
- 第1回 2024年10月15日(海水を採水)
- 第2回 2025年2月19日(海水を採水)、20日(水産物を選定)、21日(海水希釈前のALPS処理水を採水)
- 第3回 2025年4月15日(海水希釈後・海洋放出前のALPS処理水を採水)
(参考2)関連リンク
(参考3)ALPS処理水
ALPS処理水とは、東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System:ALPS)を含む複数の浄化設備により、トリチウム以外の放射性物質の濃度が安全に関する規制基準値を確実に下回るように浄化した水である。海洋放出に当たっては、トリチウムについても安全に関する規制基準値を十分に満たすよう、海水で大幅に希釈する。