- 冒頭、石破総理大臣から、フィリピン残留日系人の方々が長い年月にわたり経験された困難と苦労、そしてフィリピンの地で大変な苦労をされ、地域で絆を育まれたことに対し、深甚なる敬意を表しました。
- また、石破総理大臣から、全ての方の国籍取得が実現していないことは非常に残念であり、悲しいことだと感じており、一日も早く国籍取得や一時帰国が実現するよう、日本政府として取り組んでいきたいと述べました。
- フィリピン残留日系人の方々からは、御自身の生い立ちや御経験、日本人としての強い思いについて言及があった上で、日本の総理大臣と会うことで、祖国とのつながりを感じた旨感謝の気持ちを述べられました。
令和7年4月29日
現地時間4月29日午後3時15分(日本時間同日午後4時15分)から約20分間、フィリピン共和国を訪問中の石破茂内閣総理大臣は、マニラ市内においてフィリピン残留日系人(3名)と懇談を行いました。
(参考1)フィリピン残留日系人について
- 第二次世界大戦前、多数の日本人男性が主に農業や商業などの仕事に従事するためフィリピンに移住。現地のフィリピン人女性と結婚し家族を持った方もいたが、戦中に死亡又は行方不明となった方や、戦後の混乱下で日本へ引き揚げた方も多く、フィリピン人配偶者とその子どもの多くが現地に取り残された。
- 戦後、フィリピンにおける激しい反日感情を背景に、こうした残留日系人の中には、日本人父親の存在を隠すため、やむなく戸籍関係書類を処分した方もいた。その結果、当時、日本とフィリピンが共に父系血統主義であったため、残留日系人の多くが無国籍状態となり、不自由な生活を余儀なくされた。
- 外務省は、1995年以降、日系人会の協力を得つつ、日本国籍取得を支援。
(参考2)参加したフィリピン残留日系人関係者
(1)タケイ・ホセ氏 父親の出身地:大阪府
(2)マツダ・エステルリタ氏 父親の出身地:福井県
(3)テラオカ・カルロス氏 父親の出身地:山口県
(同席者)イネス・マリャリ日系人会連合会会長(日系3世)
(2)マツダ・エステルリタ氏 父親の出身地:福井県
(3)テラオカ・カルロス氏 父親の出身地:山口県
(同席者)イネス・マリャリ日系人会連合会会長(日系3世)